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富士登山競走を完走する方法、練習方法2
2.装備、補給水
 余計な荷物を持たない。重量については平地のロードレース以上に気を遣う。

(1) シューズ
 グリップと重量は相反する。トレランシューズはグリップが良く悪路に強いがソール&アッパーが厚いので重い。ランニングシューズの特性は逆。で、半分がロードレースであることや、登りオンリーの登山道では突き上げが無いことを考えると重たいトレランシューズはあり得ない。というか底辺のランナーは完走できなくなる。長い時間行動したり一般的なトレランレースに出るならトレランシューズだけどコースの特性からすると確実にランニングシューズだろう(自分は一般富士登山ではマウンテンマゾヒスト、登山競走ではターサーを使い分けている)。火山灰ザクザクの登山道ではグリップにそんなに違いは出ない。岩場も下るわけではないので突き上げに困ることもない。
 ランニングシューズといって250gを超える鉄下駄はNG。4時間後にモモ上げ筋が悲鳴をあげる。あとソールにはターサーやアディゼロの様な、あのプラスティックの様なイボイボが付いているものがよいと思う。使い古しで、あのイボイボが無いヤツは流石に滑るかもしれない。シューズが傷むのはあくまで下山のときだけ。よく云われるように一回でお釈迦になることはない。むしろ新品のターサーやアディゼロでテンションを上げるのもアリかと。ちなみに下山の際に火山灰が入ってくるのが嫌な人はモンベルのショートスパッツを携帯するとよい。コンパクトでオススメ。
#追記:ノースフェースのシングル トラック ハヤサは206gだそうで。
(2) ウェア
 気温は100m当り0.6度下がるといわれるが、早朝にスタートして気温が上昇するお昼にゴールするので、そこまでひどくない。64回大会はスタート&ゴール地点で気温は殆ど変わらなかったと思う。なのでランパン・ランシャツでイケる。レース中は当然寒さは気にならないが、山頂ゴールした後でも意外に寒くない。例えるなら1月のフロストバイトのように寒くはない。なので普段、ロードレースで着ているウェアでよい。馬返しまでは真夏のロードレースなので返って着込み過ぎに注意したい。どうしても寒さが心配ならコンプレッションウェアがよいと思う。そもそも低体温症が心配されるような気象状況であれば五合目で中止になるだろう。オススメは支給されるビニールポンチョ。これが山頂ゴール以降の防寒兼火山灰対策になる。参考までに冷え性体質の自分は、上はCWXロングスリーブの上にTシャツを重ね着、下はランパンの組み合わせ。

(3) ザック
 ザックはトレラン用のコンパクトタイプを含め要らない。本当に完走できなくなる。偶にトレランレースと勘違いしてハイドレーションまで背負っている方がおられるがスタート直後に後悔することになる。ロードレースでザックやハイドレーションを背負う人がいたら失笑モノだろう?オススメはウエストポーチ。小物が収納できてボトルが1本挿せるやつがよい(スタートでボトルは持たない。エイドの無くなる七合目以降に買う)。それ以上は止めたほうがよい(毎年50Lザックで完走する吉本さんは例外なのでマネしないように)。
 自分はGOLITEのウェストポーチ。ボトル部に軍手を収納。ポーチ部にビニールポンチョ、ケータイ、小銭(山小屋でペットボトルを買う)、サプリを収納。ウエストストラップ部にパワーバージェル用のミニボトルを挿した。

(4) 小物
 ウエストポーチの他は(山グローブを持ってなければ)軍手が必須。指ぬきグローブはNG。馬返しからは大腿に載せた手が滑らない。7合目からは岩場の三点支持に。手すりや鎖でもしっかり体を引き上げられる。あと必須ではないがオススメはバンダナ。五合目までは大量の汗をかくので頭に巻いておくと目に汗が入らない。下山の際は火山灰対策のマスクとして使えるので一石二鳥。

(5) 補給食&給水
 レースの3時間前に朝食を摂るとして最高の運動強度のなか7時間以上もメシを食べないことになる。無策ではハンガーノック(グリコーゲンの枯渇)を起こし底辺なりのパフォーマンスが更に発揮できなくなってしまう。

A 補給食
 グリコーゲンの枯渇を抑えるために数時間先の体力と消化吸収時間(滞留時間)を考慮してコマメに糖分を補給する。切れてからでは遅い。行動食はカロリー重量比が優れ胃内滞留時間の短い炭水化物がよいと思う。エイドではバナナを1切れといわず最低でも2、3切れ以上必ず食べる。フルーツ類は消化が良く2、30分で胃を通過する。携帯する補給食として、油脂、乳製品は滞留時間が長く吸収が遅れるので自分は避けている(例えば牛乳200ccは胃に2時間滞留する)。
 オススメはパワーバージェル。カロリー重量比が優れている上、ナトリウム濃度が高い。専用の120ccミニボトルに4袋分が丁度入る(合計で塩分換算2g、480kcal)。これをウエストポーチのストラップに着けて登りながらコマメに摂取する。テイストはグリーンアップル味に限る。カフェイン25mgを含んでいるため絶対に選ぶべき。トレラン、登山、ロードバイクをやると体感できるが、数時間に渡る運動中にカフェインの強心・興奮作用は大変効果があるのでオススメ。チャリのロードレースでも選手達はカフェイン入りの補給食を使っている。心拍が上がらなくなったらカフェイン。
 ただし、スタート前のカフェイン類は脱水症状になる恐れがあるので止めたほうがよい。なお、パワーバージェルは味に面食らうかもしれないが、ナトリウムが大量に入っていることを頭で理解すればイケるようになる。どうしてもなじめない人はパワーバージェルブラスト(グミ)もある(宣伝してるわけではないけど)。

B 給水
 スタート時にハイドレーションは絶対に背負わない。ペットボトルも要らない(ペットボトルを腰に挿して10kmのロードレースは無理だろう)。エイドで十分、間に合うので安心して欲しい。脱水を心配するような体調であればそもそもDNSすべき。7合目からはエイドが無くなる代わりに頻繁に山小屋のテラスを通過するので500ccのスポーツドリンクをゲットする。数秒で買える。ここでようやくウエストポーチに飲み掛けのペットボトルを挿す。なので500円玉を1枚持っておくこと。

C アミノ酸
 本番中のドーピングとしてエイドのバナナ、パワーバージェル(カフェイン含む)のほかはアミノ酸だろうか。自分もアミノバイタルやウィグライをスタート前やエイドの度にバカみたいに大量摂取した。ちなみに血中濃度を上げるには一度に4g以上摂取する必要があるのでアミノバイタルタブレットは気休めにしかならない模様。


3.トレーニング
 練習は本番に近い環境がよいが地元でない限り難しい。さりとて平地だけの練習は難しい。山の練習は山でしかできないと思う(例えば踏み台昇降運動を何時間も続けられる人はいないだろう。階段にしても同じ)。ただ低山であっても工夫できるので近くの山を探してみよう。場所は1,2回の練習では意味はないので通える山に限る。

(1) 峠トレ
 峠トレのメリット。私がよく行くコースである、ときがわ町、白石峠でいうと...
 ・激坂ロードが片道10km(西平~堂平山)続くので長めの運動時間が確保できマス。
 ・距離が稼げる上、斜度も一定でないので斜度に応じた坂道の走り方も研究できマス。
 ・白石峠もしくは堂平山山頂までのピストンになるので、復路の激坂駆け下りでは伸張性筋収縮を行うことになり筋力が付きマス(登りよりむしろ下りで鍛えられる)
 ・ロードバイクおやじが沢山いるので偶に競走相手になりマス。神奈川ならヤビツ峠ですかね。
 #埼玉の方であれば西平運動場に車を停めて白石峠ピストン、堂平山ピストン、足を伸ばして定峰峠ピストンを楽しめマス。ピークまで歩かずに走り切ろう。

(2) トレイルランニング
 トレランのメリット。私がよく行くコースである飯能市、伊豆ヶ岳(正丸駅~伊豆ヶ岳~吾野駅)でいうと...
 ・ロード区間を駆け上がって登山道に突入するので本番シュミレーションになりマス(これはスクワットの後の空気イスに似ている!)
 ・一度山に入ると数時間は出てこられないので飽きやすい自分でも長めの運動時間が確保できマス。
 ・ピークハントのピストンコースではなくミニ縦走コースになっており、峰と鞍部が無数に現れるため必然的にインターバル運動になりマス。
 ・下り斜面を駆け下る際に伸張性筋収縮を行うため筋力が付きマス(登りはおまけ)。
 ・登山道は路面が一定ではないため平行感覚が鍛えられるマス(バランスがよいと体を立て直す際の消耗が減らせるようになる!)
 #埼玉の方であれば吾野駅~子の権現~伊豆ヶ岳~正丸駅~吾野駅間を国道を入れて時計周り、反時計周りで毎週楽しめマス。時計周りでは畑井~子の権現の車道区間は歩かずに走り切ろう。

(3) 筋トレ
 自分は筋肉が無い人間なので、あんまし詳しくない。スクワットと踏み台昇降運動で大腿四頭筋や大臀筋。カーフレイズで下腿三頭筋がポピュラーかと。それと大腿直筋?縫工筋?要はモモを持ち上げる際に使うところ。骨盤のトリガーポイントに近い場所。登る動作は大腿を引き上げる動作なのでここがすぐに痛くなる。てか脚があがらなくなる。マニアックなところでは足底筋。フォアフットするならここを鍛えておかないと足底筋(腱)膜炎になる。つまり急にフォアフットで長い距離を走ることは出来てもやってはいけない。徐々に距離を伸ばす。あと筋トレはある程度期間が必要なので逆算するとGW前には始めておく必要がある。
 自分は、お風呂でシャワーを浴びながら片足カーフレイズを左右100回ずつ、片足モモ上げ運動(胸に付くくらい高く)を100回ずつ、そんくらい。スクワットはトレランで足りているだろうから無し。備忘録としては片足モモ上げ運動は期間&回数を増やしたほうが良かったなぁと反省(3,4合目で痛くなった)。
 知ってのとおり筋トレだけで必要な筋肉を付けるのは難しい。ボディビルダーの様に余計な荷物を増やしてもいけない。あくまで山に行けない平日に刺激を与える程度と割り切って、鍛えるなら実際の山で、と考えたほうがよいと思う。

(4) プロテイン&アミノ酸
 富士登山競走では余計な筋肉も荷物になる。練習では筋肉の「異化、同化」を意識しながら必要な筋肉を足して不要な筋肉を落とす。つまりある程度の期間が必要。脂肪は論外。「超回復」も考慮して効率よくプロテイン(アミノ酸)を摂る。ゴールデンタイムをイチイチ意識するのはアレなんで睡眠前に摂取すれば間違いないと思う。ちなみにホエイプロテインは消化吸収が良いとされるが牛乳で溶くと胃の滞留時間が長くなるので、運動直後に摂取してもゴールデンタイムに間に合わなくなる。なので水かジュースで溶くこと。あとクレアチンは荷物&燃費の悪い筋肉量が増えるのでどうかと思う。

(5) カーボローディング
 筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンを増やす方法。詳細はググられたし。

A 古典的な方法
 本番7~4日前に一旦食事から炭水化物量を減らした上で(グリコーゲン枯渇)、3,4日前~当日朝食までイッキに炭水化物を増やすことで筋&肝グリコーゲン量を増やす方法。炭水化物を減らすメニューは結構難しくて、思いついたのが「おかず+米飯」を「おかず+ビール」に替えるというもの。ビールも炭水化物だけど絶対量は米飯より少ないと思ったわけ。けどテーパリング期間は、吸収効率を考慮するとタンパク質と炭水化物を合せて摂取しておきたい期間でもある。タンパク質の吸収効率が悪くなって調整を失敗するリスクがあるので無理がある→なので普通はやらない。

B 失敗しない方法
 前段の炭水化物量を減らす期間は設けずに単純に3,4日前から食事の炭水化物量を増やす。これでも十分効果はあるのだそうだ。むしろ回復ミスなど調整を失敗するリスクも少ない。本番3、4日前から毎食の米、パン、甘い物の量を2,3倍に増やす。前の晩は富士吉田市で回転寿司が王道だろう。当日朝もモリモリ食べる。朝、食べられなかったら完走は諦めよう。

C 失敗しない方法+
 瀬古さんの大会前日の1kmダッシュ1本をパクる。多分、瀬古さんにとってはジンクスみないなもんで深い意味は無かったのだろう。実は、中距離ダッシュ(1本だけ。運動強度高め。LSDではダメ)して、直後から本番までの24時間に炭水化物を大量摂取すると、体が飢餓環境と勘違いして体内のグリコーゲンの量が急激に増えるのだそうで。前日の1kmダッシュには意味があったわけ。
 だた、せっかく蓄えたグリコーゲン。本番1週間前になっても焦って長い距離をガシガシ走っているようでは浪費するので安静すること。そもそも2、3週間前からはテーパリング期間。テーパリング期間にハードな練習しているようなメニュー構成はそもそも失敗かと。

(6) テーパリング
 体は強い負荷に順応しようとする。なのでトレーニングはハードなほうが効果がある。当然、負荷に耐えられる体力が前提。ただ、どんなに体力があっても限界はある。なので運動量を限界まで増やすには、同じ運動量を本番直前まで維持するのではなく、ロケット段階的に、例えば本番の3週間前にピークを持ってくることで体力なりに最大限の運動量が稼げるようになる(逆に本番直前まで同じ運動量を続けられるということは、もてる体力を使い切らずにダラダラ練習していることになる。例えばLSDはベースアップや体力維持向けでしかない)。ピークの後は運動量を徐々に落として調整する。ハードな練習をしたぶん、本番までに体力を回復する必要がある。
 よく超回復期間は1~3日間と云われるが、それはあくまで一部の筋肉だけの話。体内のミネラルバランス、ヘモグロビン、赤血球量、腱や骨などの修復はそんな短期間では済まないハズだ。グリコーゲンも増やす必要がある。なので、仮に本番3週間前をピークに設定したら、そこから運動量を徐々に落とす。体はハードな練習を憶えているので、それを基準にして体力を回復修復する。運動量を減らしても短期間でパフォーマンスは落ちたりしない。むしろ体力が回復していない状態で本番当日を迎えるほうがマズい。究極、本場前日まで走り続けるくらいなら2週間前から一切走らないほうが本番では体力が上になっているハズだ。例えば、私は東京マラソンのとき事情があって本番18日前から走るのを止めたけど当日は驚くほど体が軽かった(運動量は徐々に落としたほうがよいそうなのでマネしないように)。試しに富士登山競走のあと2,3週間振りに走ると無限に走られるような感覚になるのでお試しあれ。
#ハードなトレーニングを始めると疲労の蓄積で一時的に体力が落ちる時期がある。そんなとき休養やLSDを挟んだりすると思う。疲労の蓄積って曖昧だけど、ひとつに貧血があると思う(ハードトレーニングにより汗から鉄、内臓や毛細血管で赤血球が漏れたり破壊したりする)。そんな時やテーパリング期間は鉄剤を摂取しておいて損はしないと思う(小林製薬のファイチは便が固くならかったのでオススメ)。なお、鉄は用量を守らないと死んじゃうので要注意。

#スタート前の市役所。自衛隊員、消防隊員、体育教師など黒くて硬そうな人ばかり。恐ァ。白くて軟らかそうなカタギは自分と同僚くらい...。
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富士登山競走を完走する方法、練習方法
富士登山競走を完走する方法、練習方法2
富士登山競走を完走する方法、練習方法3
by tomorou_takurou | 2012-06-10 23:43 | 旧ブログ | Trackback | Comments(0)
富士登山競走を完走する方法、練習方法
#途中カキコのまま放置したままでしたので残りを追記しました(H25.6.1)。

(唐突ながら、リクエストにお応えして...)
 高低差3000m&距離21km。制限時間は4時間30分。そんな富士登山競走を完走する方法。練習方法をツラツラと。あくまで底辺の市民ランナーによる底辺のランナー向けのアドバイス兼備忘録。釈迦に説法をするつもりはないのでエリートランナーはスルーされたい。

0.そもそも
 (1)自己紹介
 (2)完走できる人
1.坂道を登るコツ
 (1)ナンバ歩行
 (2)老人歩行(仮称)
 (2)-1 背筋歩行(追記)
 (3)ヒザを曲げない歩行(訂正)
 (4)ピッチ走法
 (5)フォアフット走法(≒ベアフット走法、フラット走法)
 (6)鏑木選手の歩行法
 (7)クライミング
 (8)ルートファインディング
 (9)ガニ股歩行(追記)
 (10)積極的な深呼吸(追記)
2.装備・補給水(追記)
 (1)シューズ
 (2)ウェア
 (3)ザック
 (4)小物
 (5)補給食&給水
3.トレーニング(追記)
 (1)峠トレ
 (2)トレイルランニング
 (3)筋トレ
 (4)プロテイン&アミノ酸
 (5)カーボローディング
 (6)テーパリング
4.コース攻略(追記)
 (1)ロード区間
 (2)登山道区間


0.そもそも
(1) 自己紹介
 こういう人でも完走できるという意味で自己紹介。
若い頃、特に運動せず。新潟出身なんでスキー(アルペン&クロカン)くらいか。通勤カバンに弁当を入れると腰痛になる。健康志向で30代から市民マラソンにポツポツ参加の40代。エントリすると週2、3回ペースでジョギングし、エントリしていないと一切走らない。10kmは42、3分切れるくらい(40分切ったことはあるけどもう無理かと)、ハーフは90分切れないくらい。フルは東京マラソン1回ポッキシ、練習100kmで4時間切ったくらい。登山をするようになってからは市民マラソンで歩いたり途中棄権するなど大人の判断ができるようになった。ロードバイクに乗るようになってからメッキリ走らなくなってしまった。そんな171cm60kg。

<底辺振りがうかがえる実績>
 §2008年61回
  初出場。ペースが分からず山頂ゴール10m手前で関門アウト(涙) -->詳細はコチラ
 §2009年62回:
  悪天により山頂部門も五合目までで中止。トラウマが続く。 -->詳細はコチラ
 §2010年63回:
  4時間19分弱。ようやく完走。感動。 -->詳細はコチラ
 §2011年64回:
  4時間18分。完走。感動が少なく引退を決意。今に至る。 -->詳細はコチラ


 #64回大会は出走2293人、うち完走1292人(56.3%)。自分は制限時間の12分前に辛うじて完走できたけど、そのあと関門までの僅か12分間に400人以上が通過している。仮に4時間30分の関門が10分前後するだけで完走率は大幅に変わる感じ。ちょっとトイレなんて余裕こいたら関門アウトになってしまう怖さがこの大会の魅力かと。
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#山頂完走者だけが貰えるTシャツ。悪天のため五合目までで中止になった62回大会は配布を渋るケチ振り...。
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(2) 完走できる人
A あくまで想定
 ギリギリ完走できているので私自身がベンチマークといえる。63、64回大会のときの体力レベルを平地10kmのロードレースに換算すると45分弱くらいで走れる感じ。ハーフであれば95分弱くらいか。意外に遅い。体力がこれに近いオッサンであれば完走できると思う。反対に10kmで50分、ハーフで100分を切れない方は山頂部門の完走は難しいと思う。けど、そのレベルであれば、いくらでもタイムを伸ばすコツはあるので諦める必要はない。
 なお、富士登山競走はコースが登りオンリー&半分が登山道であるため、体力や素質を作戦や予備知識でカバーできる余地が結構ある。そうは言ってもはやり限界があるので最低条件は自分より少しだけ遅い10km50分以内かなと思う。ちなみに10kmを40分を切って走れる人、サブスリーランナーでも完走できなかったりするのでレベルに関係なく作戦や予備知識は重要だったりする。
B 有利な人
 まず、前半11kmは舗装路なのでロードレースが速い人は当然有利になる。あと、コースは登り坂オンリーなのでスリムな人も有利になる。走る上で脂肪や燃費の悪い筋肉が荷物になるのは市民マラソンと同じながら登る上では平地以上に体重がハンデになる。実際、山頂に辿り着く人に大きい人、重い人、特に二の腕が太い人はいない。 市民マラソンを速く走れてもヘビーな人はウカウカできない。反対に市民マラソンが遅くてもスリムな人は伸び代があったりする。
#減量はマラソンでは常套手段だし、自分も出走時には1、2kg落とすようにしている。2Lのペットボトルを担いでいたら、まず完走できないけど2kgの減量は何とかなるのではないか。


1.坂道を登るコツ
 コースは前半がロードレースで後半は登山道。稀に平地があるけど、ほぼ100%登り。けど登り坂の走り方、歩き方には様々なコツがあって、使いこなすことで体感的に何割も体力を抑えることができるので紹介する。走法、歩行法を意識せずに登っていたら体力が無い自分などは完走絶対できないと思う。それくらい大事。いずれも激坂が何kmも続くような場所で実際に試走、体感しながらマスターするとよいと思う。本番では長丁場なので(大局的な視点で)1、2時間後の体力を心配しながら状況に合ったエコ走法、エコ歩行を選択していくことになる。

(1) ナンバ歩行
 まずスピード・スケートのロケットスタートをイメージする。ローラースケート、ローラーブレードでもよい。左足を逆ハの字に開いておいて右足を右斜前に踏み出す。次は左足を左斜前に出す。以降繰り返し...。遠く前方から眺めている人からはスケーターが右へ行ったり左へ行ったりしてるように見えるハズだ。このとき腕は踏み出した前足と同じ方向へ振っている。右足を右斜前へ踏み出すと同時に右腕(右肩)を右方向に強く振る(右オンリー)。逆の動作も同じ。これは通常の走法、歩行法とは腕の振りが左右逆になる。
 実際は両腕を同じ方向に振っているので腕だけでなく上半身を左右に振り子運動させていることになる。感覚としては上半身の振り子運動を前方向への推進力に変換している感じ。ヨットが横風を前方向の推進力に変換するのと似ているのかも。前述のスケート類はいずれも真後ろ方向への抵抗が得られない状況においてナンバ歩行により推進力を補っている。
 これを登山に応用する。登山はシューズが地面にグリップする点でスケート類と異なるが、登る際に重力が障害になるので前方向への推進力を何かで補いたい点は同じ。なので上半身の振り子運動を推進力にする。右足を右斜め前へ一歩進めると同時に上半身を右斜め前に傾ける。両腕は必然的にスピードスケーターのように右方向へ振ることになる。右ヒザの上に右手をついて上半身をその上に加重してもよい。すべて右オンリー。次に左オンリー...右オンリー...。後ろの人から見れば上半身ごと60リットルのザック(例えデス)が左右に振り子運動してるのがよく分かるハズ。あくまで主観だが、これだけで大腿筋の活動量を2、30%抑えられる(あくまで主観w)。

(1)-2 背筋歩行(追記)
 歩行なのに背筋とは。この境地は難しいので読むのは後回しにしたほうがよいかもしれない。階段を登る際に前足を踏み出して加重するのと同時に上半身を後ろへ反らせる。階段を登る様子を真横から見たとき「くの字」に例える。曲がっているところがウエストの丹田の辺り。加重動作は「くの時」を「1の字」にする感じ。家や職場の階段でやると結構忙しい動作になる。しかし水平対抗ピストンエンジンのように、独り打ち消し感を体感できると思う。次第に鳩のように後頭部だけコキコキ前後に振れるようになると完成だ。左右に振ったり後ろに振ったりと忠実にやり過ぎると上半身も忙しくなって疲れるので動作は最小限にして微妙な加重加減を頭に入れておけばよいのかなと思う。

(2) 老人歩行(仮称)
 高めの踏み台を使って昇降運動をするとき、ヒザ上の太モモに手を載せて前屈みになってドッコイショする(当然ナンバ加重になる)。これだけで大腿筋の活動量を20%抑えることができる。これは主観ではなく山と渓谷に載っていた測定値。実際に階段を休まずに延々登り続けることができるようになる。
 補足すると登りでは上半身は荷物になるので、これを大腿だけで支えるのではなく腕にも負担してもらう。当然両腕で支えると効果が大きい。階段が続く場所では前屈みになって両手を右モモのヒザに近い部分に載せてドッコイショ、左モモに載せ変えてドッコイショ...(両手を交互に載せ替えるのは煩雑だけど)効果が高い。通常、軍手が必要になるのは岩場が始まる七合目以降だが、私は馬返しから使う。
 大腿に乗せた手が汗で滑らず確実に上半身を支えられる。ナンバ歩行と合わせて計50%エコ(誇張癖アリ)。単純に高低差3000mが1500m相当!?になると思えばバカにできない。
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 追記:上記の考え方は少し間違っていたようだ。上のポンチ絵beforeでは重心が後ろにあるのに大腿筋で無理に体を引き上げている。そこで、ポンチ絵afterでは体を前傾にして重心を前に移動させた後に大腿筋に力を入れる、と考えればよい。これはテコの原理だ。土木用の一輪車で土砂を運搬する際に支点の前輪より前に荷物を寄せると非常に軽く感じるのと同じこと。前足を着地するのと同時に加重するのではなく一拍置いてから加重する。この一拍の間に重心は前へ移動する。マズイ例は「前足着地&どっこいしょ」。正しくは「前足着地-->重心移動-->どっこいしょ」みたいな。この一連の動作は、おのずとナンバ歩行になる。

(2)-1 前足加重か後ろ足加重か(追記)
 自分と同じくらいの荷物を背負った歩荷さんになったともりで階段を登るとき、ふと思うことがある。荷物と体を引き上げるのは前足の大腿筋か、それとも後ろ足の蹴りか。正直、自分でも答えは分かっていない。前足に加重して登るのと同時に後ろ足で蹴ると、両足を使うことになるので当然楽チンです。けど後ろ足は1回休みが無くなるので長くは持たないことは理解している。前足か、後ろ足か、両方か。斜度やペースによって、それぞれ使い分けにメリデメがあるのかもしれない。

(3) ヒザを曲げない歩行(訂正)
 ヒザを曲げると伸ばす必要がある。延ばすときに筋力を使う。なので最初から曲げないというもの。どうするかといえばスピードスケートのロケットスタートのように左右に脚を振る感じ。曲げないことに拘り過ぎると返って効率が悪くなるので、そこは程ほどに。


(4) ピッチ走法
 ロード区間は11kmの坂道を走り続ける。脚の筋肉は大量に酸素を消費する。AT&LT値を超えずに(乳酸を溜めずに)登り続けるには走るペースを落とすことになるが当然タイムまで遅れてしまう。ペースはあまり落とせないのでストライドを延ばしてペースを維持するか、もしくはピッチを上げ歩数を刻んでペースを維持するか...結果的に走るペースが同じであればストライドは疲労しやすく、ピッチは疲れない。これはロードバイクの世界では常識。チャリはペダル(ケイデンス)を90rpm位で回すと効率的と言われている。ビンディングペダルの付いていないママチャリやエアロバイクでは不可能な回転数だが実際に長い距離を乗っても疲れない。反対に大きいギアを使って低回転で漕ぎ続けると速度は同じでも帰り道は脚が売り切れになる。
 話をランニングに戻す。実際に何kmも続く激坂で試すとストライド走法で登り続けるのは難しいことが分かる。フクラハギが簡単にパンプアップしてしまう。これをピッチ走法に切り替えるとアレって言うくらいノンストップで行けるようになる。本番では次第にキツくなる斜度に応じて走るペースを下げつつも、同時にピッチを細かく刻んでペースダウンを最小限に抑える。マラソンでも後半バテてきたときはピッチを上げて少しでもペースを維持する人もおられるハズ。

(5) フォアフット走法(≒ベアフット走法、フラット走法)
 フォアフット着地の真髄は坂道で使ってナンボ。ピッチ走法と同じく平地より坂道でメリットを強く体感できる。ずばりピッチ走法と組み合わせることで、どんな激坂でも休まず延々と登り続けることができるようになる。走法なので底辺のランナーが使えるのはロード区間になる。トップクラスは岩場が始まる七合目まで駆け上がるとか。たぶんフォアフット着地をしているハズだ。

 ぶっちゃけ裸足でアスファルトを走れば必然的にフォアフット走法になる。まず下半身を前傾して走れば自然にフォアフット(足裏の前部)から着地するようになるし反対にフォアフットから着地して走り続けようとすれば下半身は前傾する。どっちが先でもいいのかもしれない。結果として、前足の爪先は高く上がらずに後ろ足のカカトが高く上がる走りになる。百メール走の着地フォームをLSDペースでやる感じ。カカトは全く着地しないわけではないがカカトからは着地しない。フォアフットもベアフット(素足)もネーミングから足裏の前部分だけ着地して走るものだと思われやすいがカカトは着いてもよい。フラット走法もネーミングから足裏の中心部分で着地するものだと思われやすいがフラットに着地するには必然的に爪先着地を意識する。いずれの走法も旧来のカカト着地と異なる点は同じなので意図は大差ないのだと思う。理論的なことはネットでググられたい。
 理論的なことはさて置き、実際に何kmも続く激坂で試すと旧来のヒール着地で登り続けるのは難しいことが分かる。フクラハギが簡単にパンプアップしてしまう。これをフォアフット着地に切り替えるとアレって言うくらいノンストップで行けるようになる(うーむ、ピッチ走法も同じことカキコしているような)。

 #初代山の神、今井正人は箱根5区をフォアフット着地(足裏の前部を置く感じ)で駆け抜け、古風なヒール着地(踏み込んで蹴り上げる感じ)をしていた他の選手とは明らかに違う走り方をしていた。ちなみに走る行為を”前足と後ろ足が同時に地面から離れること”とするとフォアフット着地&ピッチ走法はロードに限らず登山道でも延々と休まずに”走って”登り続けることができる。自分は伊豆ヶ岳縦走路がせいぜいで本番では試したことがないので誰か試してみて欲しい。

<走法別の比較>
 1:フォアフット着地&ピッチ走法
   --> 今井正人の箱根五区。一番エコ。
 2:フォアフット着地&ストライド走法
   --> パトリック・マカウ。底辺のランナーの場合、登りでは少し無理があるけど意外にイケる。ちなみにフォアフット着地は負荷が少ないので激坂下りではコレが一番。
 3:ヒール着地&ピッチ走法
   --> 多くの日本人ランナー。ピッチを刻んでもヒール着地だと登りはあまりラクにならない...。
 4:ヒール着地&ストライド走法
   --> 野口みずき。負荷大。登り坂に至っては拷問。


(6) 鏑木選手の歩行法
 トレラン本で内股歩行を紹介しておられた。階段で簡単に体感できる。階段状の段差において爪先を内向きに着地してオカマチックに登ると疲れないというもの。確かにお尻が後ろに突き出る感じになって骨盤が前傾姿勢になる。結果的に集中しがちな大腿四頭筋の外側だけでなく内側も使って登ることになるので疲れない。
 ただ上体の重心を外へ外へ逃がすナンバ歩行と動きが相反するのでナンバ加重のメリットが享受できなくなる。老人歩行も使えない。下半身のみで登ることになるので自力のある人向けなのかもしれない。あくまで優勝経験者の歩行法なので底辺のランナーは躊躇するところ(自分はガニ股なので階段くらいでしか試したことがないので)。

(7) クライミング
 腕を使うけどモモに手を載せる老人歩行とは少し違う話。七合目以降から現われる岩場では二足歩行が出来ても敢えて腕をついて四足歩行をする。足で蹴り上げるだけでなく、遊んでいる両腕を積極的に使って体を引き上げ、下半身の負担をできるだけ補助することを意識する。鎖やロープがあれば積極的に両手で掴んで体を引き上げる。脚は喜ぶハズだ。
 特にケイレンが発生しやすい岩場では(一度ケイレンになると大幅にタイムをロスするので)、リスクを抑えるためにも腕が使えるときは積極的に腕を使い、下半身だけで登らないようにする。
 あとトレッキングポールの利点を知っている人は分かると思うがトレランではバランスを立て直す際に結構体力を消費している。ポールは使えないので代わりに手を付いて無駄な浪費を抑えよう。

(8)ルートファインディング
 登山道に入ると道幅は狭くなり部分的にシングルトラックになる。けど道幅がどんなに狭くてもエコな通過ラインとそうでないラインがある。なので常にルートファインディングを怠ってはいけない。5%エコで済むラインを選び続ければ単純に高低差150m分も短縮できる!?かも。
 A 大きな段差を避ける
 馬返しから暫くは道の中央に土砂溜めのお堀があって大きな段差になっている。最短距離だからといって中央ルートを選ぶと体力がジワジワ奪われるので避けたい。まだ先は長い。また、山頂まで無数に出現する階段や段差も、より小さな段差を探して一歩当りの高低差を小さくして登る。大股で段差をクリアしたほうが歩数が少なくて済む。けどストライド走法やロードバイクのハイギア選択と同じく後で反動が返ってくる。反対に小股にしてピッチを刻めば後半タレない。斜度に合わせて歩幅と高低差を刻んでチマチマと登る。特に七合目以降の岩場では大きな段差を選ぶと(片足に長い時間負荷が掛かり)簡単に足が攣るので気をつけたい。あと段差ではないが登山道でも舗装路でもカーブでは大回りして斜度の緩いルートを選ぶ。多少の距離や歩数が増えても少ない負荷で登れるほうが後半タレない。

 B 固く締まった場所を選ぶ
 六合目以降はザクザクの火山灰になる。60回大会で完走し、61回大会で完走できなかったオッチャン曰く、前年に比べて晴天が続いたため、火山灰が乾燥して締りが悪かったのが敗因とか(全体でも完走率が6%落ちた)。確かに酷い箇所は10の力で蹴っても進みが5に半減するような感じ。
 道幅が狭くても微妙に締まりの悪いルートと固く締まったルートがあるので後者を選ぶ。固く締まった箇所がないときは他人の踏み跡(ツボ足)など、僅かに階段状になっている箇所を利用する。足を置く場所も斜度があると筋力を浪費し続けるので少しでも平らな箇所、つまり蹴りやすい箇所を目ざとく探しながら登る。

(9)ガニ股歩行
 7合目にもなると足が攣って動けなくなる人がポコポコ出てくる。自分も61,64回大会のとき、7合目の最初の鎖場(要注意)でバチンとコムラガエシになって時間をロスした。よく痙攣は脱水症状やミネラルバランスの崩れが原因と聞くが、案外裏づけのある論文は皆無なのだという。実は登山競走の八合目付近で、みな経験するであろうフクラハギのあの感覚は汗を掻かなくても簡単に再現できる。
 方法は足裏爪先側だけを3~5cmほど高くした靴底の固い履物(イメージしやすいのはカカトをカットした下駄)を履いて急な登り坂を歩くだけ。自分はクリートカバーを付けたロードバイク用のビンディングシューズでこれを知った。なので簡単というのは語弊があるかw。つまり、フクラハギが攣る原因は、登坂路故にヒラメ筋やアキレス腱が終始ピンと張っているため血管や神経が筋肉によって圧迫され続け、血流や神経信号が滞るのが原因なのだと思う。仮に段差がないツルツル加工のピラミッドをガニ股にならずに登り続けたりすれば(フキラハギの血流ポンプ効果が働かず)簡単にパンプアップするだろう。論より証拠、カカトを付いてウンコ座りできないくらい足首が硬い自分は、毎年ロード区間でフクラギが痺れ始めるというw
 大会までの対策は、アキレス腱やヒラメ筋を柔らかくしておくこと(短期間でどうにかなるとは思えないけど爪先側を高くした板などを使うとか)。本番での対策はガニ股歩行。足裏&足首の角度が抑えられるので(鋭角にならないので)、結果的にヒラメ筋やアキレス腱の張りも抑えられる。これは自分を含めガニ股の人=足首の硬い人には言わなくも分かると思うが。あと前述のカカトベッタリ歩行をするにはガニ股歩行は必須なので、内股の鏑木歩行は足首が軟らかい人向けなんだろうか。更にプラシボ狙いでミドリ安全の塩熱サプリのタブレットをポーチに入れておけばよいだろう。クエン酸たっぷりなのである意味間違ってはいない。ちなみに痙攣に効くといわれる芍薬甘草湯は、本番でも試したけどカカトの硬い自分には1円も効果がなかった。

(10)積極的な深呼吸
 八合目にもなると周りの選手の肌が面白いくらい黄色になってくる。黄色の肌は酸欠、高山病のサインなのかもしれない。これ、運動量に対して慢性的に酸素供給量が足りていないのだから黄色になるのは当然と思うかもしれない。けど不思議なことに(心拍と違って呼吸量は意識して増やすことができるにもかかわらず)、周りの選手の呼吸を観察すると、みな深呼吸をしている様子はないのだ??つまり呼吸量を自律神経任せにしているということ。筋肉は酸素喰いだから、間違いなくパフォーマンスが発揮できていないことになる。
 で、周りの人を反面教師にする。高山病のてっとり早い対策は積極的な深呼吸。自律神経だけに任せずに意識して積極的に深呼吸する。まず息を吐くこと。そうしないと吸えない。呼気はロウソクの火を消すように口をすぼめると気道が広がる。吸気は横隔膜を下げ、肺胞を目一杯広げるイメージで腹式呼吸する。むやみに呼吸回数は増やさない。そして吸う時間より吐く時間を長くする。深い呼吸を山頂まで絶えず続ける。そうすれば平地に近いパフォーマンスが発揮できるハズだ。酸素需要は大きいので過呼吸になることはないだろう。
 #意外なことに一般登山のときと違い富士登山競走では酸素の薄さは体感できない。酸素の薄さを体感するのは休憩を入れて心拍が下がった状態から再び登り始めたときだ。一般登山ではコマメに休憩するので登り始める度にキツく感じるが、富士登山競走では休憩なしで心臓が常にフル回転しているため、酸素の薄さは体感できない。酸素が薄いのにそれに気が付かないことを、前もって頭に入れて、意識して積極的な深呼吸をしよう。あとブリーズライトを貼ると。

 #特に登山やトレランをしないランナーにオススメの参考図書として鹿屋大、山本教授の「登山の運動生理学百科」を読むとよいかもしれない。

#64回大会。右の青シャツが私。
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<つづく>
富士登山競走を完走する方法、練習方法2
富士登山競走を完走する方法、練習方法3
by tomorou_takurou | 2012-06-10 21:47 | 旧ブログ | Trackback | Comments(0)
メモと復習を兼ねて
§オルタナティブ・プロセスのこと
(1) オルタナティブフォト作品と処方が色々。
(2) ハリーズさん処方毎にリンクあり。
(3) マイクさんオルタナ写真家。
#ざっと見たところ安くて簡単そうなヴァンダイク、カリタイプ、サイアノタイプ、アルビューメンを
サラリーマン処方と呼ぶことにする。


§サラリーマン処方の現像用試薬。
1.ヴァンダイク
(1) クエン酸第二鉄アンモニウム(クエン酸アンモニウム鉄3)(ferric ammonium citrate)
(2) 酒石酸(Tartaric Acid)
(3) 硝酸銀(Silver Nitrate)

2.カリタイプ
(1) 硝酸銀(Silver Nitrate)
(2) シュウ酸第二鉄(ferric oxalate)

3.サイアノタイプ
(1) シュウ酸鉄アンモニウム(Ferric ammonium oxalate)
(2) フェリシアン化カリウム(赤血塩、ヘキサシアノ鉄3酸カリウム)(Potassium ferricyanide)
(3) 重クロム酸アンモニウム(Ammonium dichromate)
又は
(4) フェリシアン化カリウム(Potassium ferricyanide)
(5) クエン酸第二鉄アンモニウム(緑)(ferric ammonium citrate)

4.アルビューメン
(1) 卵白(albumen)
(2) 酢酸(acetic acid)
(3) 塩化ナトリウム(sodium chloride)
(4) 硝酸銀(Silver Nitrate)
#塩と卵...。


§処方別のレシピ。
1.ヴァンダイク
その1
その2
2.カリタイプ
その1
その2
その3
3.サイアノタイプ(青写真、日光写真)
その1
その2
その3ラボテイクの方。
その4
4.アルビューメン
その1
その2
その3
その4
あと「B&Wプリント処理の実際(玄光社)」という本。
ちなみにオルタナ処方を解説しているウィン・ホワイト氏は千葉在住とか。

§試薬の入手先
1.大人買い向け
(1) ThePrintsの通販ページキット販売。
(2) P.G.Iのプラ・パラ価格表ブルジョワ向け。

2.貧しい人向け
(1) 関東化学さんの試薬検索試薬の製造、販売元。
(2) 化学物質DB試薬の名称、別名で迷ったらこちら。

3.関東化学の試薬の販売店
(1) 東急ハンズ(都内各店舗)
※理化学担当者以外の店員さんには話が通じない印象。劇物(硝酸銀など)は扱っていない。
非劇物系のクエン酸第二鉄アンモニウム、フェリシアン化カリウム、酒石酸は電話後4日程で入荷連絡。

(2) 鈴木科学薬品(神田北乗物町)
※劇物系もOK。硝酸銀は電話注文後3日程で入荷連絡。なお劇物系は印鑑、免許証要持参。

(3) その他関東化学薬品の全国販売店らしい。連絡先アリ。

4.試薬別の購入先はこんな感じ。
(1) クエン酸第二鉄アンモニウム-->ハンズ or 鈴木科学(関東化学)
(2) 酒石酸-->ハンズ or 鈴木科学(関東化学)
(3) 硝酸銀-->鈴木科学(関東化学)
(4) シュウ酸第二鉄-->pgi
(5) シュウ酸鉄アンモニウム-->pgi
(6) フェリシアン化カリウム(赤血塩)-->yodobashi(森本化成) or ハンズ or 鈴木科学(関東化学)
(7) 重クロム酸アンモニウム(二クロム酸アンモニウム)-->pgi or 鈴木科学
(8) 酢酸-->yodobashi(フジ、森本化成etc)

5.関東化学さんで製造販売している試薬の製品番号をいちおう。
(1) ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(別名フェリシアン化カリウム、赤血塩)
製品番号32337-20
規格 純度 包装 価格
特級 >99.0%(T) 100g \2,700+税
※ヨドバシの感材コーナーでも赤血塩という名称で50g1100円位で売ってる。

(2) クエン酸アンモニウム鉄(III)(褐色)
製品番号16012-22
規格 純度 包装 価格
16.0‐20.0%(as Fe)(T) 100g \2,000+税

(3) クエン酸アンモニウム鉄(III)(緑色)
製品番号16013-01
規格 純度 包装 価格
鹿1級 14.5‐16.0%(as Fe)(T) 500g \4,800+税
#海外の処方では緑色を指定してますが褐色でもOKだった。

(4) DL‐酒石酸
製品番号40505-30
規格 純度 包装 価格
鹿特級 >98.0%(T) 25g \1,800+税

(5) 硝酸銀@劇物扱い
製品番号37075-21
規格 純度 包装 価格
鹿1級 >99.7%(T) 100g \5,500+税

(6) しゅう酸鉄(III)アンモニウム三水和物(しゅう酸第二鉄アンモニウム)@劇物扱い
製品番号16015-01
規格 純度 包装 価格
鹿1級 92.0‐103.0%(T) 500g \3,000+税

(7) 二クロム酸アンモニウム(重クロム酸アンモニウム)@劇物扱い
製品番号01292-30
規格 純度 包装 価格
特級 >99.0%(T) 25g \1,200+税

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
硝酸銀、しゅう酸第二鉄アンモニウム、重クロム酸アンモニウムなどは劇物で
関東化学さんのMSMDを事前に読むなど慎重に扱う必要がある。
例えば硝酸銀は目に入ると失明の恐れ、経口摂取すると口、喉が腐食され、
金属紛と混ぜると衝撃、過熱により爆発することがあり...マスク、手袋は必須。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カリタイプのシュウ酸第二鉄はシュウ酸カリウム(1g)と硫酸鉄アンモニウム(0.02mg)を
自家調合で形成するそうで長期保存がきかないため国内試薬メーカーでは作っていない。
一応P.G.Iさんで売っているが高い。とうことでカリタイプはサラリーマン処方から外しましょ。


§光源
1.大人買い向け
(1) ThePrintsの通販ページ262,500円!
(2) P.G.Iのプラ・パラ価格表294,000円!!

2.貧しい人向け
(1) 太陽。
長雨が続きそうなのでケミカルランプと照明器具。
(2) ケミカルランプ(近紫外線の蛍光灯)。東芝、NEC、ナショナルのFL20SBL。1本600円位(アキハバラデパートのミツワデンキ)
(3) 照明器具(安定器と電源プラグ付き)。大光電気のDX-85439。20W直管用が1つ2000円位(地元のドイト)
#一応、2セット40W分を買って付属の木ネジで30*90のベニヤ板に張り付けた。
シアノタイプはランプと密着シートの間隔を10から30cm位にしたが光量としては20W1、2本で十分。
むしろフォトグラム系は影が命なので1本でないとNG。


§拡大ネガ
1.大人買い向け
(1) バイテンカメラでワンショット。
(2) オリジナルネガをインターポジにデュープして再度バイテン拡大ネガにデュープ。

2.貧しい人向け
インクジェット(うちはキヤノンiP2200。1万円弱)でOHP(エプソン物)に出力。
#ハイコントラストな画像をスキャン。コントラストを更に上げて階調の反転。水平の反転。
プリントの像は甘くなるので高めのコントラストと程ほどの解像度でプリント。
最新のエプソン機はOHPに対応していない。理由は不明。


§紙(勉強途上)
1.シアノタイプ
最終的な濃度は紙が感光液をどれだけ吸収するかで決まるようだ。
(1) 画用紙:感光液をまったく吸収しないため感光後の水洗いでほぼ全て退色。
(2) バライタ印画紙(MGW)の裏紙:吸収が弱く、重ね塗りしても藍色にならず水色になる。
(3) KMKケント紙#200:濃度は出る。但し水洗い後のテクスチャーに難あり。
#ケント紙であっても感光液を塗ってからすぐドライヤーで乾かすと感光成分が
紙に染み込む前に表面上で乾いてしまうので水洗いで流れて退色する。
感光液を塗ったら箱の中で自然乾燥させて染み込ませる時間をとったほうが
最終的に濃い目になる。
ちなみに紙スキ名人で作った再生紙は水洗いに弱いためNG。

2.アルビューメン
卵白の下地でコートするので単純な支持体としてのコシが必要。
あと合計1時間は水洗いするの薄いと破れます。
ケント紙#200より厚手のM画用紙でOKでした。

追記
硝酸銀はとても危険です。
直接触れた指先は茶色に腐食しました。
水洗い液に触れたカミさんと私の手に黒いツブツブの斑点が無数にできました。
しかも2,3日経ってから増える有り様。蛋白質に触れると黒化するんだそう。
カッターで削ると表皮の奥まで腐食してます。
1週間経って大体消えましたがまだ少し残ってます。
調色液、水洗液、定着液には絶対触れないようにする必要があります。
目に入ると失明の恐れとか。メガネをしていない人はゴーグルをしたほうがよいと思います。
鶏卵紙の作成工程まではともかく、硝酸銀を扱う工程は子供と一緒に出来るシロモノではありません。


<プリントはこちら>
サイアノ
アルビューメン
過程その1
過程その2

調色(アルビューメン)のメモ +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+

<金調色@ブルジョワ向け>
§レシピ
・塩化金(Gold chloride)
・ホウ砂(Borax)

§試薬の入手先等
・P.G.Iさん
塩化金溶液@劇物扱い
5%溶液25cc\9,450
#1%溶液25ccは在庫切れでアメリカから注文とのこと。
#プラチナ商売は需要がないのでP.G.Iさんは止めそうな雰囲気。

・関東化学(鈴木化学薬品)
テトラクロロ金(III)酸四水和物(別名:塩化金、塩化金酸、塩化金(III)酸四水和物)@劇物扱い
製品番号17044-60
規格 純度 包装 価格
特級 >99.0%(G) 1g \4,500+税
#塩化金を1g単位で買える。これを精製水で溶いて1%溶液にすればいいみたいです。
劇物なので免許と印鑑が必要。

・健栄製薬(普通の薬局)
ホウ砂(Borax)※目の洗浄に使うやつ
500g1000円
#ホウ砂は洗濯ノリと混ぜると手作りスライムになるそうで。


<ラピッドセレニウムトナー>
§レシピ(というか)
通常1:3~1:20希釈で使うがアルビューメンは1:250希釈でよいとのこと。
調色というより退色かもしれません。

§入手先等
銀一
1クォート。値段忘れました。3000円しないと思われ。劇物扱いのため印鑑と免許証が必要。
#量販店で買えないと称してヤフオクで30000円で売ってる方がいる...

<ブラウントナー>
B&Hで9.95$。
調色無しの状態で既にブラウン調なので意味無いかも。


<セピアトナー>
量販店。315円(値上げ前)。
上に同じ。

by tomorou_takurou | 2006-06-03 23:39 | 旧ブログ | Trackback | Comments(6)
バライタ印画紙
休日出勤をしたのですが、夜は久々に焼きをやりました。
手間の掛かるバライタ紙オンリーで乾燥工程までいったのは6切が35枚。
試し焼きした分とネガにホコリが付いてボツになった分を含めると50枚弱消費しました。
バライタ紙はドライダウンといって紙が乾くと濃度が濃くなるので保証のため、
同じコマを違う濃度でバラして焼いてあります。
なのでこのあと、大半はボツになっちゃいます。

ジョセフ&ジョシュア君達のネガは事前にスキャナでパソコンに取り込んで確認していたのですが、
いざ印画紙に焼いてみると当然ながら、印画紙のほうが紙のテクスチャーに味わいがあってとてもキレイ。
おうちの人にプリントとネガを渡すときに公開してもいいか頼んでみます。
**********
バライタ印画紙は街の現像屋さんが焼いてくれるツルツルのRC印画紙とは違って
紙ベースで出来ていて質感がとても良いのですが、いくつか扱いにくい欠点があります。
・値段が高い。
・水切りが悪い(結果的に停止液、定着液が疲労しやすい)。
・水洗いが大変(水洗促進浴が必須。1時間流水で洗う)。
・乾くと濃度が上がるドライダウン(1晩置かないと濃度が分からない)。
・乾くとクルクル丸まるカーリングなどなど。

趣味でやっている人が一番苦労するのが最後のカール。
マウントプレス機は業務用で桁違いに高くて買えないので工夫が必要なわけです。

アップした写真は水洗いしたあと、一晩乾燥させた印画紙。
手前に写っている黒いコンタクトシートのほうはRC印画紙。
扱いやすくてカールすることなくまっ平らです。残念ながら安っぽい。
その向うのバライタ印画紙はみてのとおりクルクルリン。
イルフォードの場合、開封した段階で既に丸まっているから痛い。
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フラットニングするとこんな感じ。手前は、上の写真でカールしているやつ全てで6切で35枚あります。
奥はHPの「ビクター君の部屋」にある荒川の写真でこちらは4切サイズ。
自らあみだした必殺技でクルクルリンをまっ平らにしました。秘密奥義です。
お金は掛かっていません。
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日の丸写真が好き。
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by tomorou_takurou | 2004-11-28 02:56 | 旧ブログ | Trackback | Comments(0)
MGW
ここのところ忙しい。先週は2回会社に泊まった。昨日と今日も休日出勤。いまだ山頂見えず。
この間、遊びに来ていた拓郎のお友達のジョシュア君とジョセフ君達はいつ撮ったっけ?早く現像してプリントを渡さねば。

写真は経営がヤバいらしいイルフォードMGW。6切だけでストックを600枚弱集めた。
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by tomorou_takurou | 2004-11-21 22:33 | 旧ブログ | Trackback | Comments(0)